『高峰秀子 おしゃれの流儀』
1800円(税別)。
昨日に続き、本日も女優さんの本です。
銀座カンカン娘も高峰秀子さんだったのか!と思いました。
子役時代から晩年近くまで、長きに渡り活躍された演技派女優です。
年を重ねた後の姿も見たことがある!同一人物でしたか!
と思いました。
役柄に応じて演技を変える、名女優です。
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前半は高峰秀子さんの写真、愛用品が紹介されています。
養女となった斎藤明美さんが回想されている文章が添えられています。
本文より
“おそらく、高峰ほどきちんとした人には私は二度と出逢わないと思う。
探し物をしている姿を一度も見たことがない。忘れ物をしたこともない。彼女が何かを壊したのも見たことがない。”
“五十年の女優人生、無遅刻無欠勤だった。締め切り三日前には原稿を渡した。相手を待つことがあっても待たせたことは一度もない。今日すべきことは全て今日仕上げた。”
“いい加減、だらしなさ、雑、人任せ、そこそこ・・・・・・など、無縁のひとだった。
「疲れない?」
私が訊くと、一言答えた。
「性分です」”
今見ても素敵な洋服が沢山紹介されているのですが、私はこのエピソードに唸りました。
性分ですって・・・凄いです。
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クローゼットもとても綺麗に整えられています。
バッグはきちんと袋にしまわれています。
努力もされ、自分にも厳しく、大女優にはなるべくしてなった方だと思います。
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余談ですが、ご主人が監督された【典子は、今】、幼少期、母に連れられて見ました。
リバイバル上映でしたが・・・。
高峰秀子さんも関わっていた映画だと知りました。
文章を読んでいると夫婦仲が良く、素敵な男性と巡り会ったのだな、と感じます。
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小柄でとても可愛い方だという事を、今回、本を読んで知りました。
後半、さまざまなエッセイが抜粋の形で紹介されています。
時折荒っぽい言葉遣いが散見されて、驚きました。
男勝りのようなところがあるのかな、と思いました。
女優さんは可憐な女性ではなく、男性的な面も持ち合わせている、と言います。
働く女性は男性的な面も持っていないと、サクサク判断して行動出来ないですよね・・・と思いました。
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写真も綺麗ですし、整理整頓上手は見習いたいものです。
性分とはいえ、賢い人ですから、子役時代に“本物”を見る眼を持ったのでしょう。
プロの世界は厳しいです。
チヤホヤされて駄目になっていく人の姿も沢山見たと思います。
どんな仕事も、一流の方は仕事が綺麗です。
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・・・物に溢れた部屋を見渡し・・・
片付けますか・・・。
大女優とは比べものになりませんが、一人の女性の生き方として、自分自身の生活を見直す事になった一冊です。
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皆様の明日も良い一日になりますように!