谷崎マンガ
変態アンソロジー
谷崎潤一郎原作
中央文庫
700円(税別)
“文豪にして、大変態ー?”
なんて解説なのでしょう。
帯にも書いてありますが、“愛をこめて”なので大丈夫なんでしょうねぇ・・・。
“ノーベル文学賞残念でしたね”という言葉にムキーっと怒るお姿も描かれています。
☆☆☆☆☆
自分は日本文学をわりと読んでいると思っておりました。
谷崎潤一郎の作品もそれなりに読んでいると思います。
しばらくご無沙汰していましたが、引越し前は美しい写真つきの『陰翳礼賛』を読みました。
『細雪』は第二次世界大戦中に書かれ、戦時中を感じさせない日常に凄いな・・・と庶民の自分は感嘆した次第です(祖父は何度も戦地に赴いていましたよ・・・)。
しかし、本書を読んで、全然読んでいないのではないか!?と改めて感じたのでした。
確かに変態アンソロジー・・・。
晩年までぶれないお姿。
こんな作家でしたか・・・?
☆☆☆☆☆
谷崎の渋いお顔にうさぎさんのかぶり物をかぶせるとは・・・!!
本屋さんでは本書のお隣に谷崎潤一郎が表紙となっている『谷崎潤一郎伝』が並んでいました。
「細君譲渡事件」とか「発禁処分」とか。
私生活も確かに刺激的・・・。
『台所太平記』は原作を読んでみようと思います。
☆☆☆☆☆
皆さまの明日も良い一日になりますように!!