幸せ感じる☆日々の暮らし

日々の暮らしを綴っています。好きなものは繋がっていく・・・。良いな、と思う物をご紹介しています。プロモーションなし。今日も明日も良い一日になりますように。

【408】年34日だけの洋品店(読書感想文113)

年34日だけの洋品店

大好きな町で私らしく働く

井形慶子

集英社

1500円(税別)

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年34日とは!凄いお店です。

井形慶子さんは28歳で出版社を立ち上げ、2015年まで出版社の代表をされていました。

 

会社の代表を退き、会社をダウンサイジングし、新たにお店を開らき、年に数回店主として働いていらっしゃいます。

 

本書はお店を開く経緯、お店の経営に関して綴られています。

 

出版界に長年いらっしゃるということもあり、本も素敵です。

 

本を開くと、チェックの中表紙が!

透かしの紙が素敵です。

 

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カバーを外しても素敵な本です。

 

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店内。

 

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お店の入り口。
この図を見るだけで開店準備のワクワク・ドキドキ感が伝わってきます。

写真も豊富で文章も沢山、満足の一冊です。

 

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「吉祥寺よろず屋 The Village Store」は吉祥寺にある、英国の洋品と雑貨を取り扱うお店です。

 

タイトルにある通り、年に数回お店が開きます。

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本書に登場するお店の看板。
ロンドンのハムステッド横町にある修理屋さんに依頼した、
レニー文字のプレートだそうです。

店主の井形さんは英国情報誌、本の執筆などがあり、お店の営業の期間が限られるため、このような経営をされています。

 

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本書で吉祥寺の店舗状況が語られており、そんなに語ってしまって大丈夫ですか!?と思ってしまいました。

 

一気に読んでしまいました。

 

これからお店を持とう、ダブルワークをしよう、仕事を縮小していこう、という方にも参考になる本だと思います。

 

☆☆☆☆☆

本書では

 

“①ダイヤ街、サンロードなどのアーケード街。もしくは駅前の一坪ショップが並ぶハーモニカ横丁。

井の頭公園に続く丸井裏の七井橋通り。

③東急裏と呼ばれるエリア。

このエリアに続くのがヤマダ電気裏の末広通り。

賃料が安いのが駅の東。”

 

・・・と吉祥寺の店舗事情が実体験を踏まえて紹介されています。

 

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話はそれますが、実体験として、駅から近いのに割安だったので、試しに部屋を見に行った事があるのですが、「・・・」。

 

借地が多い吉祥寺。

 

地主は某有名な・・・なのですが、この方のお眼鏡にかなわない方々が、駅の東側、ヨドバシカメラ方面等に向かいます、と不動産業者さんから教えていただきました。

 

吉祥寺にこういう場所があったのですか!?と目から鱗でした。

 

昼間でも危険を感じました・・・。

 

周辺のお店には落書きが沢山あり、たむろしている人々も多く・・・。

 

昼間からほろ酔い姿の方も(酔っているんですよね?変なモノではないですよね?)。

 

コロナ禍でこの状況では・・・コロナが開けたら凄まじい状況でしょう。

 

一本道を入っただけで雰囲気が一変しました。

 

自転車の後ろに子どもを乗せた方が、すー・・・っと通り抜け、家族の方もお住まいなのだなぁ・・・と思いました。

 

大型マンションの子ども部屋からはピンクなお店が見えるので、「・・・」となるそうですが、駅から近く便利なため、人気なようです。

 

日本では一本道を挟んだだけで景色が一変する、と言う事を何度か経験した事がありますが・・・、最近の衝撃的な出来事でした(ちょっと大げさかな)。

 

(友人は早朝の新宿はよからぬ撮影をしていたりしてヤバイと話をしていました。

確かに・・・様々な方がいらっしゃいます。

京都では、大人なお店があると言うわけではなく住宅が並んでいたのですが、空気が重い感じで、何となくこれはいけない通りに入ってしまった!と思った瞬間、透けた服を着て街を走り抜ける若い女性とすれ違った事は強烈な思い出になっています・・・。古都京都は深い・・・。)

 

井形さんのお店はこの東側エリアではなく、藤村女子学園周辺の東急裏と呼ばれるエリアです。

 

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余談になりますが、中国では不動産価格が上がり、マンションの一室は東京のビル1棟より高額なのだそうです。

 

北海道などに続いて、東京の物件が中国の方に買い占められている・・・そうです。

 

地震などがあれば下落するのでしょうが、こういった事情を踏まえると、不動産価格はまだ上がっていきそうです。

 

収入が上昇していないので、日本のデフレ状態は仕方がないですよね・・・。

 

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素敵な雑貨を扱うお店、大好きです。

 

「買い出しに行くため、しばらく閉店します」と看板を出し、海外に買い出しに行くというお店を利用し、「素敵~」とため息をついた学生時代を思い出しました。

 

井形さんは出版のお仕事を続けられており、イギリスに行かれる事も多いため、店舗を開けるのは年に数回という運営をされています。

 

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コロナの影響もあり、多様な働き方が増えていると思います。

 

今はネットで簡単にお店を開く事が出来る時代です。

 

数日だけお店をシェアする、なんていうのも見かけます(借りる方は家賃が少なくて済みますし、貸す方は定期的な収入を見込む事が出来ます。お客さんも様々なお店を楽しむことができるのでまさに三方良しです)。

 

特に女性は短い時間でお菓子屋さんや、趣味で作った小物を販売するなど、ダブルワークをこなしている方が増えているようです。

 

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次回のお店は10月に開店予定だそうです。

 

本書の出版の影響もあり、店内は大賑わいになるのではないでしょうか・・・?

 

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さて、ちょっと吉祥寺散歩。

 

ダブルワークつながりとして・・・

「吉祥寺よろず屋 The Village Store」の近くの「にじ画廊」によりました。

 

2階がギャラリーになっており、十二星座の色彩という展示会が行われていました。

 

平川 珠希さんとスズキトモコさんの2人展です。

 

コチラで購入したのがスズキトモコさんのイラストの可愛い箱に入ったお菓子です。

(スズキトモコさんて良くいるお名前なのでしょうか・・・。知人に2人います・・・)。

 

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本書の“人を呼び込むフードの力”
まさしくコチラも!!

 

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焼き菓子の詰め合わせです!!

平日はお仕事をされていることから週末だけ開くお菓子屋さんです。

 

まさにダブルワーク!

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ガトーアンローズは国分寺にあるそうです。

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紅茶付きの焼き菓子の詰め合わせです。

 

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北欧菓子店ですが、井形さんの著書にあわせてイギリスの食器でいただきます。

 

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紅茶のパウンドケーキは紅茶の風味がとても良いです。
サブレはアーモンドプードルを使っているので口のなかでほろほろっと溶けていきます。

 

バターの風味も濃厚です。

 

これは美味しい!!

 

確かにお店を開いて下さい!となりますね。

 

とても美味しいお菓子でした。

 

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老若男女が気軽に歩いている街、吉祥寺。

 

思いがけない、こういう素敵な出会いがあるので、本当に楽しい街です。

 

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皆さまの明日も良い一日になりますように!!