わたしの好きな季語
NHK出版
1700円(税別)
「すてきにハンドメイド」2011年4月号~2020年3月号が初出です。
番組ではなく記事が連載されていたようです。
カバーを外しても素敵です。
最近、本の単価が上がっていますが、凝ったつくりや丁寧な装丁が増えています。
季語と、エッセイ、著名人の俳句が紹介されています。
教科書で習った歌人に混じり夏目漱石や芥川龍之介の俳句も紹介されています。
俳句には全く縁のない生活を送っています。
季語を含めた五、七、五の文字に様々な意味を込める俳句・・・奥が深いなぁ・・・と改めて感じました。
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作家の川上弘美さんは俳句もたしなまれます。
素敵な言葉が沢山綴られており、流石・・・!!と思いながらページをめくりました。
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例えば“燈籠”というページ。
映像が思い浮かぶようなエピソードが語られていました。
川上弘美さんのお母さまの実家は仏具屋さんだったそうです。
住み込みの職人さんもいる下町の商家で行儀見習いの子も受け入れていたそうです。
お祖母様の里である群馬からやってきた行儀見習いの子の燈籠に関するエピソードが綴られていました。
何だか小説がかけそうな・・・。流石小説家です。
燈籠というとお盆の時期になると祖父母の家で飾られていた、色華やかなものを思い出します。
灯を灯すと何ともいえない色鮮やかな世界が展開され、子供心にこの色合いは一体どういうことだろう・・・??とちょっと引き気味で眺めていた記憶があります(極楽浄土の色鮮やかな世界なのでしょうか)。
燈籠は暗いあの世でご先祖様が道に迷わないよう灯す灯なのだそうです。
恐いと思った事はなかったなぁ・・・。
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言葉のセンス、語彙力が乏しいので、短い言葉でさらりと素敵な情景を生み出す方々、本当に尊敬します。
少しは文章修行になるかもとブログを始めてみましたが・・・、どうなんでしょう、少しは上達しているのでしょうか。
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皆さまの明日も良い一日になりますように!!