おとな小学生
560円(税別)
思い出の絵本21冊を紹介しつつ、子ども時代の事がエッセイとマンガで綴られています。
読みすすめるにつれて感じた事がありました。
子ども時代の思い出が、何だかちょっと物悲しいのは何故なのでしょう。
子どものほうが大人より大変な事も多いのかもしれません。
躾だけでなく、大人になってから居心地の良い場所がきちんと見つかるよう、大人が手を差し伸べるのが子育てなのかもしれません。
昨日ご紹介した阿部智里さんの本も幼少期の事が沢山綴られています。
子どもの頃から小説家になる!という固い意志があったものの、周囲の大人たちが阿部さんの力を抑えることなく、良い方向へ伸ばして行ってくれたことも現在に繋がっていると思います。
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チェコは絵本の国。
チェコスロバキア時代に開催されたブラチスラバ世界絵本原画展が思い浮かびます。
現在はスロバキアの首都ブラチスラバで2年ごとに開催されています。
チェコは駆け足の一泊だったのでいつかまた行ってゆっくり過ごしてみたいです。
幼い頃は海外の絵本を読んでもらう事が多く、海外旅行に行って、絵本の世界は絵本だけでなく本当の街があるのだ!と感動しました。
(日本の昔話と同じ!)
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(本書には出てきませんが)今Tシャツで話題になっている『モチモチの木』・・・他には『なおみ』(ちょっとトラウマ。今みてもこわい・・・コレクター用に価格は爆上がりしていました)等は学級文庫の中で異彩を放っていました。
学級文庫で異彩を放っている本、多かったです。
『ひろしまのピカ』とか。
(田田ミリさんがチェコに探しに行った絵本の日本版の挿絵は丸木俊さんでした。丸木俊さんの代表作というと『ひろしまのピカ』が思い浮かびます。)
(余談になりますが、大人になってから丸木美術館を訪れた時に近所の幼稚園児達が見学に来ていていました。原爆の図が常展されている美術館なのですが、幼少期に強烈な印象を残すだろうな・・・と思った記憶があります。埼玉県にあるのですが、丸木位里さんが埼玉県浦和市に疎開していたことから埼玉県に縁があったこともあり、故郷の広島県の風景と似ていた東松山市に移り住み、俊さん位里さん自ら設立されたそうです。)
寺村輝夫さんは教科書にも載ってい『ぼくはおうさま』シリーズをよく読みました。
おばさんからいただいた松谷みよ子さんの『ちちさいモモちゃん』シリーズ、夢中になって読みました。
大人になってから松谷さん自身離婚の時期と重なり悩んでいた頃の物語という紹介文を読んで衝撃を受けました。
松谷みよ子さんも『車のいろは空のいろ』が教科書に掲載されていました。
国語の教科書はとても楽しみで、春に新しい教科書が配布されると一気に読んでいました(苦笑)。アンソロジー的な感覚です(苦笑)
掲載されていた話が本の一部だと知った時は衝撃でした。
(小さな頃は作品の一部が掲載されているとは知らなかったので仕方がないですが・・・。高学年になると作品全体を読んでいる本が増えました・・・。『車のいろは空のいろ』は中学年だったかな・・・。先生が本を見せてくれたので・・・その当たりから本の抜粋だと本格的に認識をしたのかもしれないです。)
自宅に残っているのですが、今見ても面白い作品が沢山掲載されています。
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子ども時代の記録が色々甦りました。
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皆さまの明日も良い一日になりますように!!