『文豪春秋』
850円(税別)。
水木しげる風な絵柄。
又吉直樹氏絶賛!という帯に惹かれて購入しました。
☆☆☆☆☆
1話5ページなのですが、面白い!
文藝春秋社内の菊池寛像が作家についてアレコレ教えてくれるのですが、知らなかった事が満載!
様々な小説を手にしており、日本文学もそれなりに読んでいると思うのですが(どれだけ記憶に残っているのかは置いておいて・・・)、こんな事があったなんて・・・!!と思うことが沢山ありました。
例えば・・・谷崎潤一郎の「細君譲渡事件」。
全集を読んだ時に背景の出来事も何とな~く触れたはず、とは思うものの、千代の妹を引き取って育てて・・・等知らない事多数!!
作品と作者は別物だと思うので、余計な色がついてしまうのは・・・ですが、作品を見る目が変わりそうです。
編集部が作成した各作家のプロフィールも分かりやすくて良いです。
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絵柄が水木しげる風なので、古い漫画・・・?と錯覚してしまうのですが、現代の話がさらっと出てくるので新しい作品なのだった!と現実に戻されます。
作品は2017年6月号~2019年11月号まで『文學界』で連載されたものです。
『文學界』を手にする機会はないのですが、こういう連載も掲載されているのですね。