【1189】AALTO（読書感想文321）/東京散歩（UPLIMK吉祥寺＠吉祥寺）

AALTO

アルヴァ・アアルト（1898～1976年）生誕125周年。

アアルトのドキュメンタリー映画です。

アルヴァ・アアルトの作品はよく知られていますが、どんな方だったのか？は全く知りませんでした。

昨年行ったイッタラ展ではアアルトの作品も置いてありましたが、人柄についての紹介はありませんでした。

manana55.hatenablog.com

アルヴァ•アアルト、魅力的な方だったんですね～！！

成功の秘訣は、優れた建築家というだけでなく、社交的な人柄も大きな影響があったとは思いませんでした。男性にも女性にも好かれ、ボヘミアン（自由奔放）だったと。目から鱗が落ちました。

職人にも敬意をはらう方で、万人から好かれていたそうです。

素敵な建物がたくさん登場しました。

アルヴァ・アアルトの名前が有名ですが、奥様のアイノ・アアルトも才能豊かで魅力的な方で、2人で「アアルト」を作っていったということがよく分かりました。

フィンランド国内では女性の活躍が進んでいたものの、女性の社会進出が難しかった時代です。

アメリカなどの影響もあるのでしょうが、アイノ･アアルトも人気があったというのに、アルヴァ・アアルトの功績が注目を浴び、アイノは影で支える役割でした。

アイノはアルヴァ•アアルトを操縦するだけでなく、会社経営、デザインなど第一線で活躍するスーパーウーマンです。

コックや子守りを雇っていたそうですが、そりゃそうでしょう。身体が持ちません。

アルヴァ•アアルト名でも実際はアイノの力も大きかったようで、アルヴァがアイノの才能を褒めても世間には広まらなかったようです（二番目の奥様も同じ）。

アイノの第一はアルヴァの世話、第二は子どもの世話、自分の事は三番目（つまり最後）･･･という言葉が印象的でした。

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フィンランドは人口が少ないと言う事も影響していると思うのですが、女性が活躍している国です。

10数年前に旅行した時点でも女性の大学進学率の高さを感じました（しかも無料！）。

フィンランドの首相は女性ですし、社会進出が進んでいます。

パンフレットにはフィンランド国内の女性建築家の社会進出に関する事も記載されています。

コンペでは性別で優劣をつけることはなく、純粋に作品の優劣で判断されるそうです。

日本では名前を伏せて作品のみで審査をしたら結果が変わるのでは•••？という事はさまざまな事象でありそうです•••。

名前で性別分かる事って多いですし。

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アアルトは建築だけでなく、家具やライト、食器や花瓶など様々なプロダクトに参加しています。

フィンランドではアアルトの作品が、意識せずとも身近にあるようです。

フィンランドに行くと、公共の場やお店にアアルトの作品が普段使いで置いてあり（スツール60なんてあちらこちらで見かけました）、当たり前にあるもの、という雰囲気でした。

カフェ・アアルトは京都にもあるのですね。

（フィンランドのカフェ・アアルトに行った際には村上春樹の1Q84がどーん！と店内に大きな垂れ幕で紹介されていたのが印象的でした）

フィンランドのアアルトのアトリエも訪問しましたが、フィンランドの住宅街の雰囲気とか、雪景色とか･･･またフィンランドに行きたい！！と映画を観ながら改めて思いました（今なら携帯の翻訳が充実しているので、文字が分からない！何が書いてあるのか分からない！何を話しているか分からない！という心配・不安がなくなるので、かなり快適な旅になりそう･･･）。

フィンランドの美しい景色だけでなく、ドイツやアメリカNY、ロンドンなど様々な国が映ります。

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･･･フィンランド旅行は今おいくらなの？と思って旅行代理店で検索してみたら･･･25万円～50万円！？

北欧は以前からお値段高めでしたが、･･･まずは京都かな･･･（海外旅行爆上がりです･･･。恐ろしい･･･）。

フィンランドに行くためにお金を貯めます！

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フィンランドの自然崇拝は日本にも通じるものがあります。

木を使った建築も多いです。

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映画の音楽が不穏でした･･･不安になる･･･。

おそらくアルヴァ・アアルトを知っていれば何故不穏な音楽が流れているのか分かると思うのですが、そこまでの知識がなく、推察で見ていきました･･･。

アルヴァ・アアルトの晩年も意識していたのかもしれませんが、音楽が少々残念でした･･･。