正欲
新潮社
850円(税別)
☆☆☆☆☆
書店にこの表紙の文庫本が平積みになっていた際に購入しようか迷ったのですが、見送り・・・。
見送りしていたのですが、インターネットの小説・映画紹介記事を読み、購入してみました。
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朝井リョウさんの作品は『桐島、部活やめるってよ』がメディアでも話題になり、気になったものの、一読したことがなく・・・
今回初めて読みました。
さくさくと読みやすいです。
直木賞、最年少受賞の男性作家です。
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インターネットの記事の通り、××の撮影(ネタバレになるので伏字)なんて迷惑にならないし、そんな悩まなくても良いのでは???何て思ってしまいましたが、これは小説。
重くなく軽い表現で言葉を紡いでいるだけで、人は一人一人様々。
思いがけない思考、嗜好があるものなのだ、と改めて気付かされたのでした。
時事ネタも織り込み、現実と創作が上手く混ざり合い•••
朝井リョウさんの文章、とても読みやすいです。
あっという間に読み終わりました。
グロくないのも良いです。
確かに読後世界が変わって見えました。
読後まわりを見渡してみると•••
•••一見普通に見えるけれど•••。
電車で左右に首を振り続ける女性、スーツ着て勤め人に見えるけれど、よく見ると服装がちぐはぐでおかしい•••と思ったら、自分の中の誰かと交信している女性•••。
彼女たちにも家族がいるのだろうなぁ•••。
これからお家に帰るんだろうなぁ•••。
季節の変わり目かなー•••?
電車内では、精神疾患気味の方が目に入る•••(今回の作品の内容とは異なります)。
「世にも奇妙な物語」ではないですが、何だか不思議な気分になりました。
そして、繋がりについて色々考えてしまいました。
広くて狭い世界の中で、自分の仲間や味方を見つけ出す事はとても大事だと改めて思いました。
ご機嫌は自分でつくるもの♪
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皆さまの明日も良い一日になりますように。