Casa
新装版
器の教科書
マガジンハウス
1500円(税別)
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昨日「美意識」に関する本の感想文でした。
本日は、日常で目にする「美」として思い浮かぶ「器」のお話にします。
単身者なので数を揃える必要もなく、小物ばかりなので、作家さんの器も多いです。
普段使いにガンガン使いますので、コレクターではないです。
食器類は収納が限られていますので沢山は持っていません。
料理に合わせて器を選ぶのは楽しい時間です。
100円ショップの器から、思い切って買いに行ったもの(金沢まで行きました!!)まで、様々です。
食器は日本製の物が圧倒的に多いです。
漆器もありますが、普段使いをしているので、お手入れも簡単です。
気に入った器でいただくお家ごはんは嬉しい時間です。
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花器も飾らず普段使いに使っています。
花器は海外の物が多いです。
フリマばかりなので、定価よりかなりお安く手に入れています。
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陶芸家はルーシー・リーが好きです。
ウィーンで生まれ、戦時中にロンドンへ。
ロンドンで活躍しました。
1995年に亡くなっています。
巻末に特集が組まれていました。
東京で行われた回顧展は2010年!
もう10年以上たつのですね。
時の流れは速いです。
“いつかは自分も”と器好きなら憧れる・・・と書いてありますが、ティーカップ30万~、鉢や花器300万円前後~というお値段を見て、イヤイヤイヤいつか自分もなんてとんでもないお値段!!と驚きました。
このお値段は普段使い用というよりは装飾用、美術品ですね・・・。
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大事な器ほど割ってしまう・・・と言いますが、使ったら直ぐに洗うためか割っていません。
母に任せるとよく割っていました・・・(苦笑)。
まとめて洗うよりも都度洗うほうが、割るリスクは少なくなるのかもしれません。
金継ぎして使う、といのも素敵です。
昨日はラジオでコロナ禍に金継ぎにはまったと話をしているナビゲーターがいました。
金継ぎは特にこの方法!というものがなく、試行錯誤しながら夜な夜な金継ぎをしているそうです。
無心になりそう。
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素敵な器が沢山紹介されていて、読み応えのある一冊です。
村上隆さん、髪をおろしている姿はどなたかと思いました。
現代美術家という肩書きだけでなく、コレクター、キュレーター、ギャラリストになられています。
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先日、陶器製の時計を購入しました。
転居以来、木製の掛時計をずっと探していました。
なかなか気に入った物がなく、先送りにしていました。
先日陶器製の時計を発見し、一目惚れしました。
ムーブメントがカチコチ・・・と音がするので、無音に交換しようと思っていました。
時計はスウェーデン(行った事がない!行ってみたい!)のものですが、ムーブメントがドイツ製だったので様々な経緯ではるばる日本にやってきたのね・・・と思い、しばらくこのまま使う事にしました。
軽くて持ち運びも出来、賃貸なので壁には掛けていないので、気分に合わせ、寝る前に廊下に置いたり玄関に置いたりアチコチ移動しています。
今、調べたらドイツ製のブームベントは高い!!むむ。
中古というと・・・ですが、アンティークとかヴィンテージというと良い印象になります。
言葉のマジック。
ヴィンテージの陶器の時計です!
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本誌の話に戻ります。
魯山人のイラスト入りの台詞が面白かったです。
辛口酷い・・・。
自信がないと言えない辛口批評です。
京都の上賀茂神社を訪れた時に、魯山人はこのあたりで生れたのか・・・と思いながら周辺を散策しました。
京都は清々しい場所というだけでなく、思いがけない暗い影を持つイメージがあります。
大人になってから見えてくるようになりました。
(日本は狭いのであちらこちらにそういう不思議な場所があります。
道を挟んでガラリと街の雰囲気、空気感が変わる瞬間があります)
暗い生い立ちですが、自身の美意識を貫いたのは凄いです。
努力家だと思います。
(奥さんに辛くあたるのはNGですが。結婚と離婚を繰り返しています。
DV気質があるのでしょう、結婚生活は短いです。
「美」を愛でる気持ちと私生活は別物なのだなぁ・・・)
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本をめくりながら改めて旅をしたい!!と思いました。
旅先で器を買って帰るなんて贅沢!!
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皆様の明日も良い一日になりますように!!