巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
1700円(税別)
1963年に石井好子さんのエッセイ『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』(暮らしの手帖社・河出文庫)が発売されました。
本書は2004年10月に扶桑社から出され、絶版となっていたものに編集後記などを追加し、2021年1月に発売されたものです。
エッセイは大分前に読んだ事があるのですが、レシピ本と言う事で購入してみました。
本人監修とのことで、最後のパエリア・ヴァレンシアーナは写真の“「具材に照りが足りない”と難色を示し、“「うちで撮影しなさい」”と石井好子さんが自ら手がけたもの。
出来上がったパエリアはつやつやと輝きとても美味しそうです。
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石井好子さんは1922年東京生まれ。
東京音楽学校(現東京藝術大学)声楽科卒業後ジャズ歌手となり、1050年留学のため渡米。
後にフランスに渡り、シャンソン歌手としてデビューします。
今はとても便利な時代です。
YouTubeで石井好子さんが歌っている様子を拝聴する事が出来ます。
石井好子さんはフランスから帰国後に書いた料理のエッセイが評判となり、『暮らしの手帖』で連載が決まり、パリのコルドンブルーの料理教室に入ることに決めました(1960年頃)。
料理の腕もぐぐぐっと上がり、おもてなし料理はレストランの料理のようです。
「料理の鉄人」では審査員としても良く登場されていたそうです(記憶にない・・・)。
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2004年10月の頃は海外も身近なものになり、日本国内にいても様々な国の料理をいただくことが出来るようになっています。
どの料理もとても美味しそうです。
2020年、2021年はコロナ禍で自宅で過ごす時間が多くなり、海外渡航も遠くなってしまいました。
そのような中、本書は、石井好子さんが海外渡航をされていた当時のように遠い海外を思う一冊としても楽しむことができます。
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さっそく何か作ってみようと思います。
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皆さまの明日も良い一日になりますように!!