地図と拳
小川哲
2200円(税別)
直木賞選考委員である作家宮部みゆきさんが、あれほど絶賛(謎解きあり、アクションあり、うんちくもある満漢全席のような小説)されていたので読まずにはいられません。
以前読んだこのミステリーが凄い!でも上位に上げている方がいらっしゃり気になっていたのでした。
やっと店頭に並び始めたのでさっそく手に取りました。
第8刷りでした。
日露戦争前夜から第二次大戦までの半世紀、さまざまな登場人物が登場します。
序章から終章までの間に17章あり、主に寝る前に数章ずつ読み進めました。
史実を基にしたフィクションの世界ですが、とても読みやすく、サクサク進みました。
集英社•••だからと言うわけではないのですが、まるで漫画のよう。
頭の中で映像が浮かびます。
実際に戦争が起きている中、色々考えさせられます。
読後大量の参考文献を見て、大量の知識を投入した作品だと言う事が分かりました。
まさに渾身の作品です。
読み応えがありました。
このミステリーが凄い!に取り上げられたのも、なるほど、と思いました。
☆☆☆☆☆
祖父が戦地に赴いた第二次世界大戦。
穏やかな祖父でした。
戦争の事は決して口にはしませんでしたが、許されるなら話を聞いてみたかったです。
何故か何度も戦地に赴いていた謎は亡くなってから分かりました•••。
(亡くなった祖母の話では、夜中に魘され、突然目覚めることも多々あったようです)
☆☆☆☆☆
本日は直木三十五さんの誕生日だそうです。
21時前のJ-WAVEの情報によると直木三十五さんは一日に16枚の原稿を書くほど早筆で、文字は小さく、読み直しをしない、布団に寝転がりながら書いていたそうです。
☆☆☆☆☆
皆さまの明日も良い一日になります様に。