くるりのえいが
映画の冒頭は緊張感がありましたが、互いに褒め合い、大人が学生時代に戻ってる!という雰囲気でした。
「学生の時みたいやなぁ」という言葉の通り、終始にこにこと笑顔が溢れ、幸せな時間が流れていました。
☆☆☆☆☆
J-waveの吉岡里帆さんのラジオのゲストがくるりの岸田繁さんでした。
ラジオを聴いて映画を観てみたい!と思い、映画館にて鑑賞してきました。
配信もされています。
2002年ドラムの森伸行が脱退。
今回森伸行さんを招いてアルバムを作成。
20年ぶりにオリジナルメンバーでオリジナルアルバムを作成したドキュメンタリー映画です。
くるりはメンバーと喧嘩別れして、色んな方とセッションしている・・・というイメージがありました。
映画では一切語られず、終始穏やかな雰囲気で、何故メンバー脱退したのか、(ファンなら分かるよね?という事?なのか)醸すだけの状態だったのですが・・・ラジオで岸田繁さんがメンバーお二人のことをお話していたので、色々腑に落ちました。
要約すると・・・
(森伸行さんは)仲良いのでたまに会ったりしていたけれど、以前ちょっと仲違い気味になってもっくんやめたから、もっくんには複雑な思いがあったかもしれないけれど、一つ消化できたな、と。なんでやりたいと思ったか、なんでやりたくねーなと思ったか分かったし、
ということを話されていました。
森さんは語るのが難しい。多面的な人。
福袋みたいな人。
中身がよく分からない、凄いけれどめっちゃいらんもんも入っていると。
土着のビートを沢山持っているけれど、独特、個性的で、それを今なんでやる?タイプの人だそう。
物を作っている時は面白い、全然想像しないことが起こるし。
しかし、それは良くないこともある。
カードでいうとジョーカーみたいな人。
損なわれていないし、むしろ磨きがかかっていた、とのこと。
急に的を得た鋭さがある一方で、細かいところを全然気にしない、読めない。
曲をつくるときは面白い。
勘違い、解釈の違い、バクがおきるから面白い、作るときは面白い、とおっしゃっていました。
要約すると作品を作っている時は面白いんだけれども、ツアーとかプロとしてお金をいただいている時(もちろんライブで曲が進化していくものなでしょうが、一定のクオリティを保たねばならない時に)今なんでそれをやっちゃうの!?というところがあると解釈しました(それは困るだろうなぁ・・・。一人で面白くなって突っ走っていっちゃうんだろうなぁ・・・・。一人なら良いけれども・・・バンドですからねぇ・・・)。
「全然変わっていなかった。」
と岸田繁さんはラジオでおっしゃっていました。
なるほど・・・映画でもその雰囲気は何となく察しましたですよ・・・。
発言からも感じましたし。
(え?今それ言う??という発言あり)
空気を読まない自由人。
本当に変わっていなかった、
音楽的な作業をしていて変わっていないことが分かった、
一方で僕と佐藤は変わった、
「もっくんが先を行っていた、僕たちがもっくんに近づいた」だなんて・・・。
岸田さん優しいなぁ・・・。
☆☆☆☆☆
曲もつくるけれども、太い柱。
お母さん、お父さん的なところがあるし、会社の社長だし。
頼りになる人とおっしゃっていました。
今回映画の中で、森伸行さんが岸田繁さん、佐藤征史さんの2人の様子を見て、佐藤征史さんが決定権を持っていて、岸田繁さんが素直に従っていることに驚いていたのが印象的でした。
☆☆☆☆☆
佐藤征史さんが調整役となり今回の3人の合流が上手くいったとのこと。
佐藤征史さんの調整力も大きいです。
☆☆☆☆☆
良い映画を観ました。
曲が出来る瞬間、歌詞が生まれる瞬間など見所が沢山あります。
☆☆☆☆☆
皆さまの明日も良い一日になりますように!!